データサイエンスに取り組む上で、タイピングの正確性・速度は生産性に直結します。コーディング、統計、AIといったデータサイエンスの勉強を始めると同時に、タッチタイピングにも必ず取り組むことを推奨します。
この記事ではタッチタイピングの重要性、練習方法、習得にかかる期間などを紹介していきます。
そもそもタッチタイピングとは?
タッチタイピングとは、左手の人差し指から小指をそれぞれ『F』『D』『S』『A』に、右手の人差し指から小指をそれぞれ『J』『K』『L』『+』に置き(ホームポジション)、キーボード上の各列をホームポジションの指で入力するブラインド入力の王道かつ唯一の正式手法です。(参考:タッチタイピング – Wikipedia)
私のように個人でパソコンを触り始めた人には、タッチタイピングではなく、独自の指遣いでタイピングをしている方も多いと思います。しかし、正確性や速度の面では絶対にタッチタイピングを超えることはできません。
タッチタイピングで生産性が確実に向上する
Pythonを使うデータサイエンスでは、キーボードを広く使ったコーディング作業に取り組むことになります。我流タイピングの方の場合、普段の日本語のメールのやりとりや文書作成に不便を感じなくても、各種記号を頻繁に入力するコーディングに苦しみます。
私もほんの数か月前までは、ほぼ人差し指と中指、エンターキー周りだけは右薬指を使っていたような…?タッチタイピングに矯正した今では思い出せないクセの強いフォームで、記号入力の際にはキーボードを目視していました。
しかしタッチタイピングを習得したあとは、ハイフン『-』、カッコ『[]』、コロン『:』の入力で躓かなくなるだけでなく、コードを入力することへの精神的ストレスが格段に軽減しました。
昨今はネット上には無料のタイピング練習ツールがたくさんありますので、Pythonでデータサイエンスを始めたい方は勉強を進めながらタイピングの矯正にも取り組むことをオススメします。
タッチタイピングの練習
いきなりタッチタイピングの練習をしながらデータサイエンスのコーディング練習をすると、ストレスで確実に挫折します。タイピングは以下のステップで練習、板についてきたらコーディング練習に取り入れるとよいでしょう。
1. 日本語のタイピング練習
容易に想像できると思いますが、今まで慣れ親しんだタイピングフォームを矯正することはストレスがかかります!投げ出す確率を少しでも減らすために、まずは日本語入力で練習をはじめましょう。無料タイピング練習サイトは数多くありますが、私は『イータイピング』で練習しました。
インターネットでタイピング練習 イータイピング | e-typing ローマ字タイピング
1日1回で良いので、できるだけ継続して正確なタッチタイピングを心掛けて継続しましょう。入力する文章は定期的に更新されるので、飽きずに続けられると思います。目標はスコア150です。
タッチタイピングでスコアが150以上安定するようになれば、本業でタッチタイピングを使っても業務に大きな支障はないと思います。次のステップで英語の練習をしながら、本業で活用してどんどん強制していきましょう。
期間としては2週間も継続すれば十分狙えるスコアだと思います。
2. 英語のタイピング練習
ここからは日本語入力の上達は本業で実践することに任せ、『イータイピング』で英語入力も練習しましょう。英語『イータイピング』のよいところは、コーディングで頻出の『 ‘ 』がよく出てくる点です。
日本語と違ってスコアがなかなか出ないと思いますが、できるだけ1日1回を継続しましょう。
『イータイピング』の短い英文がしっくりこない方には、こちらのサイトもオススメです。(私はこちらのほうが好きでした)
Typing Test · Practice Typing (keyhero.com)
意味のあるセンテンスで練習できる点と、フィードバックがイータイピングよりも見やすいです。『Start』をクリックだけで開始される点も優秀です。スコアで50 WPM以上で取れる頃には、基本的にタッチタイピングへの矯正は完了しているはずです!
こちらも2週間あれば十分に達成可能なスコアだと思います。
3. コーディング用タッチタイピング練習
すでに頻繁にコーディングされてる方の場合、タッチタイピングを実践することでどんどん早く、正確にタイピングできるようになっていくと思います。
まだコーディングを頻繁に行わないという方はこちらのサイトでプログラミングのタイピング練習も可能です。
Typing Practice for Programmers | SpeedCoder
実際のコード同様に記号を数多く入力するので、記号入力の良い練習になりますし、コードの文法にも慣れることができると思います。
私がタッチタイピングを習得するまでの道のり
私は小指を全く使わないタイピングだったので、タッチタイピングの練習を始めた直後は右小指の『P』や『ー』、左小指の『Z』を入力するときに尋常じゃないストレスを感じました。しかし、5日ぐらいで違和感が減っていき、『イータイピング』でスコア160ぐらいが取れたと記憶しています。
また本業でタッチタイピングを実践し始めたときも、タイピング自体の速度が落ちている感じがしましたが、タイピングミスはの減少にすぐ気づきました。
練習を始めて1カ月も経つ頃には、昔のタイピングフォームは完全に忘れて、タッチタイピングがデフォルトになりました。
こちらが今現在の『イータイピング』における私のスコアです。最近練習をサボり気味でしたが、2回やって平均スコア230でした。
終わりに
データサイエンスでは、タイピングの速度と正確性が生産性に直結します。
そして日本語タイピングに不自由を感じていない方も、コーディングにおける各種記号入力はタッチタイピングでないと必ず苦しみます。
タッチタイピングは継続して練習すれば1か月程度習得可能なので、データサイエンスの勉強を始めると同時にタイピング練習にも取り組むことを推奨します!
本記事を読んでタッチタイピングを習得する気になった方がいれば幸いです。
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